2026年に入り、中東情勢の悪化によって世界の物流が大きく乱れています。
特に日本は原油の約9割を中東に依存しているため、建築に欠かせない“ナフサ”の供給が不安定になり、
住宅建材の価格や納期に深刻な影響が出ています。
ニュースでも「断熱材や接着剤が値上げ・入手困難」「住宅価格が10%上昇」という報道がありました。
工務店として、いま何が起きているのかを簡単にまとめてみました。
■ナフサ不足が建材に与える影響
ナフサは、断熱材・塗料・接着剤・塩ビ管・防水シートなど、住宅のあらゆる資材の原料です。
その供給が滞ると、次のような影響が連鎖します。
・断熱材(XPS・EPS・ウレタン)
- 30〜40%の値上げ
- メーカーによっては受注制限
- 納期が読めない状況も
・塗料・シーリング材
・原料不足で出荷調
・一部メーカーは受注停止
・防水シート・ルーフィング
・価格上昇
・在庫が薄く、現場の工程に影響
・住宅設備(ユニットバスなど)
・樹脂部品の不足で納期遅延
・型番によっては「納期未定」
■なぜここまで影響が大きいのか
①日本のナフサ在庫は約20日分しかない
国家備蓄の対象外のため、供給が止まるとすぐに影響が出る。
②医療・食品包装が優先される
建材は後回しになりやすい。
③物流ルートの混乱
紅海ルートの回避により、 輸送日数が20日 → 50日以上に増加。
片山住建として、次の3点を大切にしています。
①代替材の積極的な提案
- 断熱材 → グラスウール・ロックウール
- 塗料 → 水性系への切り替え
- 配管 → 仕様変更の検討
「同じ性能を確保しつつ、入手しやすい材料」を優先します。
②工程管理の強化
- 早めの材料確保
- 設備の納期確認を徹底
- 代替案を複数用意しておく
現場が止まらないよう、工程表を細かく調整します。
③お客様への情報共有
価格変動や納期遅延は、お客様にとって不安の種です。 そのため、
- なぜ値上げが起きているのか
- どの材料が影響を受けているのか
- 工務店としてどう対策しているのか
お客様と相談しながら、なるべく影響が少なくなるよう進めていきます。
中東情勢は私たちの生活から遠いようで、実は住宅建築に直結しています。
しかし、適切な代替材の選定や工程管理を行うことで、品質を落とさずに家づくりを進めることは可能です。
片山住建では、最新の情報を常に収集しながら、 「安心して建てられる家づくり」 を守るための対応を
続けています。
